意識低い系が就活するにあたっての自己暗示

これはTUT Advent Calendar 2023の7日目の記事です。

はじめに

皆さんこんにちは、3系M1のSessと申します。今年通算3本目の記事です、お付き合い頂ければ幸いです。

昨日ははおもしれー男いしくら君のおもしれー記事でした。私も面白さの言語化ができるおもしれーオタクを目指して精進していこうと思います。

さて、今日の記事は一応就活関連の記事です。アドカレの就活記事は意識が高いものと相場が決まってますが(偏見)、 今回は宗教上の理由により意識低めでお届けします。

この記事では、私はある程度優秀な人間であるとの自己暗示を行います。おそらく読者の皆さんは私よりも高いレベルのITスキルや研究成果を持っていることと存じますので私以上に大丈夫です。一緒に暗示にかかりましょう。

今の私の自己肯定感が最も高まるのはバイトをしているときです。「あれ?俺優秀じゃね?」って何度も勘違いできるからです。

今回は優秀なアルバイターへと至った足跡を辿ることで「私は社会で活躍している人間だ。なんだ、就活なんて怖くないじゃないか。」というところまで持っていくことを目標にします。

プロローグ -高校編-

私は普通科高校出身ですが少し変わった部活へと入部しました。その名も「SSH数学部」です。主な活動内容は放課後の雑談と大富豪。しかし、年に何度かはその名に恥じぬ活動をしていた訳でして、数学的な研究とそのポスター発表をしました。部室は使われなくなったコンピューター室を居抜きで使用しており、数学部らしい数学関連の参考書に並んでコンピュータの入門書が並んでいるような部屋で活動していました。

高校2年生のある日、暇を持て余した私は部室の本棚を漁っていました。そして長らく開かれていないVBAの入門書に出会いました。当時からプログラミングに興味を持っていた私は部室のPCを利用してVBAの勉強を始めました。はい、私の初めてのプログラミング言語VBAです。こうして私はプログラミングを習得し、Excelマクロを書けるようになりました。

バイトを始める -持続可能なバイト環境を目指して-

季節は廻り、楽しかった高校生活が終わりを告げ、私は浪人生となりました。親を説得し、宅浪を条件にモラトリアムを獲得。ということで、自宅で孤独に受験勉強に向き合う日々が始まったわけですが、ここである危機感を覚えます。

「社会との接点がない」

自室で机に向かい続ける日々、話す相手は家族だけ。𝕏(当時はTwitter)もこの時代はやっていなかったため、本当に外界との接点がない!性格も悪い、世の中を斜めにしか見られない中二病が治っていない!これはまずい、社会不適合者まっしぐらだ!大学に入れたとしても友達作れずに単位落として中退してしまう!

というわけで、思い切ってバイトを始めることにしました。知人の紹介もあり、無事採用され近所の書店で働き始めました。こうして私は輝かしきアルバイターへの道を歩み始めたのです。

働き始めの頃は、挨拶をしっかりすることと振られた仕事の目的を聞くことを意識していたように思います。この日本において挨拶は円滑な人間関係を築くのに大変有効な手段です。長くお世話になるつもりの関係先では必須です。また、仕事の目的を聞くことは、その仕事に取り組んでいる際に出てくる細かい疑問点を解消するのに役立ちます。ここどうするんだろう?→最終的にこういう感じにしたいからこれでいいか、といった具合です。

その業務、私がやるんですか? -騒ぎ出すクソガキの血-

さて、晴れて書店で働き始め、レジなどの基本的な業務をつつがなくこなせるようになってきた頃となりました。中二病に冒された性格面も社会の荒波にもまれて少しずつ丸くなりつつあります。そんな中で備品の整理などその他の細かい仕事も少しずつ振られるようになり、ある日こんな仕事を振られます。

「この表(.xlsx)の日付を1日ずつ変えながら1枚ずつ印刷しといてね。」

え、嫌だ。めんどくさい、俺がやるの?パソコン君にやらせればよくない?こいつそういうの得意だよ?

じゃあ、やらせるか。

社会性のある性格を身に着けつつあるとはいえ、まだギザギザハートの18歳。私は勝手にマクロを組んで1か月分印刷しました。そして、仕事を振ってきた社員さんへ「非効率的だったのでマクロ組みましたが、今後も使いますか?」と尋ねました。社員さんは、ちょっとパソコンのこと分からないから他の社員さんや店長に聞いてみると答え、とりあえず別ファイルで保存しておくことになりました。

やっぱり、クソガキだこいつ。小学校の先生に蛇蝎の如く嫌われていた頃からまるで成長していない。そんなんだからお前は2回も大学落ちたんだよ。

依頼されてマクロ、 書いてみた -地位を固める-

勝手にマクロを書いてから2週間ほど経ったある日、レジを打っていた私はバックヤードへ呼び出されました。

「Sess君、こういう業務でこういうデータ(.xlsx)を加工する必要があるんだけどマクロ作れる?」

この店でマクロを書けるのは私だけ、独学のプログラミング、メンテナンスなんて言葉は知らない。そう、属人化の始まりである。まだまだ入社から日が浅く首を切られたくない私はそれを欲していた。私にしかできない仕事を、簡単に首を切ることができなくなる理由を。

「はい、できます。やらせてください」

こうして、この店で最もITに詳しいのは私となり、PC関連でわからないことをよく聞かれるようになりました。私はバイト先での地位を確立したのです。

この職場での地位を確立するというのは自己肯定感を上げるうえでとても大切なことだと思います。地位がが低く代わりがいるやつ(=弱いちいかわ)であるうちは何かのミスをした拍子にクビになるのではないかとビクビクしながら働くことになります。しかし、地位があって代わりがいないやつ(=強いちいかわ)になってしまえば、そうやすやすとクビになることもないという安心感からクレーマーにもある程度強気に出ることができるようになります。接客業なのでね、いるんですよいろいろと...

就活、就職に向けて思うこと -持続可能な就労を目指して-

さて、ここまではどのようにして長くバイトを続けられるようになったかという話でした。とりあえず、今の職場には貢献していることが再認識できたので今の私は社会に出てもある程度は戦えると思っています。記事の目標達成。

そして、就職後に気を付けることも見えてきました、

  • 挨拶
  • 仕事の目的を考える
  • できることはできますと言う

これらを意識すれば就職後は安定した職場環境を構築することが出来そうです。円滑なコミュニケーションで自分の実力を隠さず発揮して強いちいかわを目指しましょう。

しかし、就職前には就活というものがあります。私は意識高い系アレルギーなので意識低めに、ほどほどにいきたいと思っています。所詮、就活なんてものは最初の就職先を決めるだけのものです。力みすぎてメンブレしてしまっては元も子もありません。就職後に健やかに働けるメンタルを保ったまま終えてこそ健全な就職活動だと思います。

しかし、無条件に安心はできないもの。そこでこちらの記事を紹介します。40代プログラミング未経験でもいくらでも潰しがきくんです。我々一応学歴はある方なのであまり深刻に考えなくても人生何とかなるのではないでしょうか。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。高い意識を持って就活に臨んでいる皆さん、世の中にはこういう考え方の人間もいるのでもう少し気楽に考えても大丈夫ですよ。

明日はくろさんによる白米を準備してお読みくださいです。お楽しみに!